誰もが働きやすい職場づくりのためには、個々人が持つアンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)による弊害を払しょくすることが必要です。
人材の多様化が進む中、自分の「当たり前」を振り返ることで、よりよい職場づくりにつなげましょう。
アンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)とは?
アンコンシャス・バイアスとは、「無意識の思い込み」のことです。性別や年齢、学歴などに対して、知らず知らずのうちに偏った見方をしてしまうことがあります。こうした思い込みが、採用や評価、人間関係に影響を与えることがあるため、まずは気づくことが大切です。

職場でよくみられるアンコンシャス・バイアアス
アンコンシャス・バイアスは、気づかぬうちに社員の成長機会を奪い、人材の定着や組織全体の生産性を低下させる要因となります。このような思い込みはありませんか。

①採用について
「幹部=男性」「女性はきめ細やかで丁寧」といった思い込みに基づき、採用の門戸を無意識に狭めてしまっていませんか。
✓ 総合職は将来の幹部候補だから女性を採用するのは不安だ
✓ この仕事はきめ細やかさが求められるので女性に向いている

②配置について
個人の能力や意欲ではなく、「男性のほうが向いているだろう」といった思い込みから、女性社員の挑戦の機会を奪っていませんか。
✓ 重要な取引先への営業は、責任が重いので女性に担当させたら可哀想だ
✓ 体力的にハードな現場担当は、男性に任せるのが安心だ

③育成について
「女性はいずれ辞める」「女性は家庭優先」という思い込みに基づき、育成の機会を与えずキャリア形成を妨げてしまっていませんか。
✓ どうせ出産や育児で辞めてしまうかもしれないから、女性社員に研修を受けさせるのは投資効率が悪い
✓ 宿泊研修は、家庭責任のある女性社員は気の毒だから推薦しないであげよう

④昇進について
女性にはきっと無理だろう、と思い込むことで、昇進の機会を与えないようにしていませんか。
✓ 子育て中の女性に、管理職の重責は担えないだろう。打診するのはかえって迷惑かもしれない

⑤仕事と家庭の両立支援
育児は女性がするものという思い込みから、男性の育児参加を阻害し、女性の職域を固定化する環境をつくっていませんか。
✓ 男性社員が育児休業を長期間取得するのは、キャリアに傷がつくし、周りの士気にも関わる
✓ 子育てで時短勤務中の女性は、女性の多い部署に配置すれば、女性どうしお互いさま精神でカバーしてくれるだろう
(注)一方の性を「採用・配置・登用しない」という明らかな方針がある場合は、「アンコンシャス(無意識)」でなく、男女雇用機会均等法違反に当たります。
動画で学ぼう
本事業では、企業にお勤めの皆さまに向けて、アンコンシャス・バイアス解消に向けたセミナー動画を作成しました。
本動画は、どなたでも無料でご覧いただくことができ、企業等における研修でもご利用いただけます。
アンコンシャス・バイアスが職場にもたらす弊害を乗り越え、誰もが働きやすい環境を整えるため、ぜひお役立てください。
令和6年度動画
人事労務担当者向け
管理者向け
経営幹部向け
動画の付属資料

オンラインセミナーのご案内
アンコンシャス・バイアス解消に向けた事業主・人事労務担当者向けオンラインセミナーを開催します。管理職等の社員研修などにもお役立てください。
1. 日時
令和7年12月4日(木) 13:30~15:00
(オンラインセミナーへの入室は、13:20~を予定しています)
2. 会場
オンライン(ZOOM)
3. プログラム
〇導入:
「アンコンシャス・バイアス」が問われる時代
〇講義:
「アンコンシャス・バイアスを「知る」「気づく」
・アンコンシャス・バイアス解消が経営課題にどのように貢献するか
・職場にひそむアンコンシャス・バイアスに気づく 他
事例紹介、動画視聴や自己チェック等で理解を深めます。
講師:高野美代恵氏(社会保険労務士、一般社団法人日本ワーク&ライフエンゲイジメント協会代表理事
〇パネルディスカッション:
「経営戦略としてのアンコンシャス・バイアス解消と企業価値向上」(仮)
コーディネーター:中内哲氏(熊本大学大学院人文社会科学研究部(法学系)教授)
パネリスト:高野美代恵氏(社会保険労務士、一般社団法人日本ワーク&ライフエンゲイジメント協会代表理事)
パネリスト:麓幸子氏(社会福祉士、作家・ジャーナリスト、「日経ウーマン」元編集長)
パネリスト:本間あづみ氏(特定社会保険労務士)
5. 費用
無料
6. お申込み
下記のボタンよりお申込みください。
その他の役立つ参考資料
メンター制度導入・ロールモデル紹介・地域ネットワークへの参加マニュアル・事例集です。職場に女性の管理職や先輩が少ない等の事情により、「女性本人が現状以上に活躍したいと思っていない」といった課題があるときに参考となる資料です。ご活用ください。
令和7年度 民間企業における女性活躍促進事業事務局
厚生労働省「男女間賃金差異分析ツール」の作動方法・不具合など技術的な内容に関するお問い合わせ
下記の「お問い合わせフォーム」または「電話」にてお問い合わせください。
(事務局) 電話 03-6206-7072(平日9:00~17:00)
本事業は株式会社タスクールPlusが厚生労働省より委託を受け、事業を運営しております。
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