働くことの意義やキャリア形成の多様性について理解を深める大学生等のための「出前講座」を活用しませんか。
キャリアデザインとは?
「キャリアデザイン」とは、変化の激しい時代の中で、一人ひとりが自らの価値観や目標に基づき、主体的・継続的に職業を設計していく考え方です。
学生にとってのキャリアデザイン
就職がゴールではなく、その先のライフイベントも見据え、納得感のあるキャリアを築くための羅針盤となります。キャリア形成やライフスタイルを会社に委ねるのではなく、自分で実現する「自律型人材」が求められているのです。
『未来の自分を描く 働くことの意義とキャリア形成』の大学生向けハンドブック(令和6年度事業作成)もご活用ください。

キャリアデザインの必要性

①新しい「企業選びの軸」を知る
企業の知名度や規模でなく、「男女の採用実績のバランスがよいか」「多様な働き方ができるか」「女性が管理職として活躍しているか」といった視点が、数十年続くキャリアを考える上で重要です。女性の活躍推進企業データベース等の公表情報を読み解き、女性が活躍できる企業を知りましょう。

②学生自身の「アンコンシャス・バイアス」に気づく
「大企業は安定している」「職場のリーダーは男性のほうが頼りがいがある」「自分は女性だから、サポート職が向いている」といったアンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)が、学生自身の視野を狭め、キャリアの可能性を狭めてしまうことがあります。
まずは自分自身のアンコンシャス・バイアスに気づかせましょう。
アンコンシャス・バイアスをチェックしてみよう
学生の中にある「当たり前」や「普通」と捉えている無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)が、知らない間に自身の視野を狭め、将来のキャリアを限定してしまうおそれがあります。チェックリストでチェックしてみましょう。
男子学生向けチェックリスト
- ☐1.リーダーや、意見をまとめる役割は、自然と男性がやるべきだと思う。
グループワークやサークル活動で、無意識に「自分が引っ張らないと」「女性はサポート役が向いている」などと考えていませんか?
- ☐2.就職活動では、一般職や事務職には応募しづらい。
「この職種なら、この性別」といった固定観念が、自分自身や他者の多様なキャリア選択の可能性を狭めているかもしれません。
- ☐3.妻や彼女が自分より高収入だったり、自分より高い役職に就くことには抵抗がある。
「一家の大黒柱は男性であるべき」という思い込みは、将来の自分自身をつらい立場に追い込むおそれもあります。
- ☐4.結婚したら、家事は妻にメインでやってほしい。子どもが生まれたら妻にはいったん仕事をやめて育児に専念してもらい、育児の手が離れたら妻にまた働いてほしい。
女性が正社員として育児休業を取得しながら勤続した場合と、育児でいったん離職しパートで復職した場合の生涯賃金の差をご存じですか? パートナーのキャリア形成だけでなく家族の経済面のことも考えて話し合いましょう。
- ☐5.大学のゼミやバイト先で、女子学生や女性のバイト仲間から意見されるのはイライラする。
同じ言動でも相手の性別によって無意識に受け取り方を変えていませんか? 自分自身の感覚を意識してみましょう。
女子学生向けチェックリスト
- ☐1.チームの皆の意見をまとめるリーダーの役割は、男性がやるほうがしっくりする。
グループワークやサークル活動で、無意識に「男性が引っ張らないと」「女性はサポート役のほうがよい」と考えていませんか?
- □2.就職活動では、総合職や営業職に応募したら大変そうなので、一般職や事務職に応募したい。
「この職種なら、この性別」といった固定観念が、自分自身や他者の多様なキャリア選択の可能性を狭めているかもしれません。
- □3.夫や彼氏は自分より高収入であってほしい。
「一家の大黒柱は男性であるべき」という思い込みは、将来の自分自身をつらい立場に追い込むおそれもあります。
- □4.結婚して子どもが生まれたら、いったん仕事をやめて育児に専念し、育児の手が離れたらパートなどで働きたい。
女性が正社員として育児休業を取得しながら勤続した場合と、育児でいったん離職しパートで復職した場合の生涯賃金の差をご存じですか?ご自身のキャリア形成はもちろん、家族の経済面のことも考えて選択しましょう。
- □5.大学のゼミやバイト先で、男子学生や男性のバイト仲間がぼんやりしていると「男なんだから、しっかりしてほしい」と思ってしまう。
同じ言動でも相手の性別によって無意識に受け取り方を変えていませんか? 自分自身の感覚を意識してみましょう。

大学生向け「出前講座」の概要
大学生等を対象としたキャリア形成のための講座の講師を無料で派遣しています。大学・短期大学等のキャリアセンターの皆さまや、就職担当教官の先生方からのお申込みをお待ちしています。
1. 対象
全国の大学・短期大学等の学生向け(女子学生に限らず、男子学生も可)
*キャリアセンターなど学校側からのお申込みとなります。
*学生からの依頼には対応していません。
2. 支援形式
①大学等を講師が訪問しての対面での実施 または
②ウェビナー形式のオンラインツールでの講義
3. テーマ
(例)
「ダイバーシティ時代のキャリアデザイン入門」
「就職活動に潜むアンコンシャス・バイアス」
「女性が長く活躍できる企業選び」 等
3. 講師
女性活躍推進や女性のキャリア形成に関する専門知識を持つ講師
4. 費用
無料 (講師派遣費用、交通費等はかかりません)
*教室等の会場設置や、オンライン授業等の通信費はご負担ください。
5. お申込みから支援までの流れ

令和7年度 民間企業における女性活躍促進事業事務局
厚生労働省「男女間賃金差異分析ツール」の作動方法・不具合など技術的な内容に関するお問い合わせ
下記の「お問い合わせフォーム」または「電話」にてお問い合わせください。
(事務局) 電話 03-6206-7072(平日9:00~17:00)
本事業は株式会社タスクールPlusが厚生労働省より委託を受け、事業を運営しております。
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